英知大学文学部人間学科総合人間学コース 加藤担当講義概要


「人間と宇宙」

「人間学2」

対象学年

1学年

1学年

前後期

前期

前期

単位数

2 (選択)

2 (必修)

概要

できる限り身近な話題をとりあげ、宇宙が決して縁遠い存在ではなく、人間生活に極めて密接な関係を持っていることをさまざまな面から紹介する。主に講義となるが、適宜、観察や実習を織り込んでいく予定。

環境をさらに大きな視点で捉えようとすると、地球が宇宙的にどのような存在であるか、地球上で働くさまざまな力や物質がどのような性質を持っているかまで考慮しなければならない。以下、3回ではこうした大きな視点から考える。

内容

 主な講義は以下のとおり。

@宇宙ってこんなもの − 宇宙概観

Aやがて夜が来て − 天の日周運動

B季節のめぐりとカレンダー − 地球の公転運動

C天の発見、地の発見 − 太陽系の構成とその発見

Dコペルニクス的大転回 − 地球中心説から太陽中心説へ

E星の世界、銀河の世界 − 宇宙構造

F太陽が光るわけと原子爆弾 − 原子の科学と恒星物理学

F宇宙が大きくなっているって、ほんと? − 膨張宇宙論

G昔、宇宙は火の玉だった? − ビッグバン宇宙論

H歴史・文学に見る人と宇宙とのおつきあい − 天の文学

I心ウキウキ天体観測 − 現代的天体観測法


実習・観察としては、

@くるりと回せばぴたりと当たる星座早見盤

A夕日がこんなに面白い!

等。

@ハビタブルゾーン(1)太陽系の中の地球 − そもそも地球とはいかなる天体であるか? 地球を飛び出せば人間にとっての環境問題はなくなるのだろうか? 恐竜絶滅は最大の環境問題ではなかったのか?

Aハビタブルゾーン(2)銀河系の中の太陽系 − 太陽系が置かれている環境を銀河系規模で見てみよう。

B人間はみな宇宙人 − 人間の体を構成する物質はビッグバン宇宙と星の中で作られた。人間はこの宇宙環境で生まれた宇宙人である。

評価

講義内小レポート − 70点

最終試験     − 30点


参考図書

キティー・ファーガソン著、加藤・吉本訳「宇宙を測る」(講談社ブルーバックス、2002年)


その他


主担:村田教授、全12回中3回を加藤が分担

英知大学:661-8530 兵庫県尼崎市若王寺2-18-1

電話:06-6491-5000(代表)  http://www/sapientia.ac.jp/